再生樹脂改質剤ノークル®
NoHCl
※「ノークル」は株式会社明治ゴム化成の登録商標です。
新開発の技術で酸性ガス問題を解決
ノークル®は、
主に容器包装プラスチックから
リサイクルされたペレット(通称:容リペレット)を
マテリアルリサイクルする際に発生する酸性ガスを
化学反応により抑制する改質剤です。
対象樹脂
- PVC等の塩素含有ポリマーを含む廃プラスチック
(例 容器包装廃棄物、農業用塩化ビニールシート等) - 難燃剤添加の廃プラスチックで臭素を含むもの等
(例 家電製品のプラスチック部分)
NoHCl(ノークル®)の効果事例
1.塩化水素ガスの発生抑制効果について
産業廃棄物や一般廃棄物の廃棄プラスチックを再商品化する際に発生する酸性ガス(塩化水素を含む)を抑制します。
試験場所:大手プラスチック再生業者様
材料:容器包装廃棄物の再生樹脂
使用機械:1軸押出機、50t射出成形機
ノークル添加量:3PHR
測定方法:HCl検知管によるHClガス濃度の測定
容器包装廃棄物の再生樹脂を原料にして1軸押出機でペレットを作成。その際、発生する塩化水素ガスをガス検知A地点で測定。更に、同ペレットを用い50t射出成形機でプレートを作成。その際、発生する塩化水素ガスをガス検知B地点で測定。
<試験フロー>
サンプル1 | サンプル2 | サンプル3 | |
ノークル投入なし | 2.1 | 1.5 | 40 |
ノークル投入あり | 1未満 | 1未満 | 1未満 |
サンプル1 | サンプル2 | サンプル3 | |
ノークル投入なし | 14 | 20 | 500 |
ノークル投入あり | 1未満 | 1未満 | 1未満 |
<備考>
サンプル1・2については、湿式比重差選別機を3段階使用したもの。
サンプル3については、湿式比重差選別機を1段階使用したもの。
2.熱履歴と塩化水素ガス量の関係について
試験場所:明治ゴム化成
材料:大手プラスチック再生業者様で製造されたペレット
使用機械:50t射出成形機
ノークル添加量:3PHR
測定方法:イオンクロマト測定法によるHClガス量の測定
<試験フロー>
<結果>
一方、一度ノークルを添加したペレットについては、複数回成形しても塩化水素ガスは検出限界以下であった。
3.金属の腐食抑制効果について
成形機器・スクリューあるいは金属の腐食を抑制することにより、メンテナンスコスト削減が期待できます。
試験場所:明治ゴム化成
材料:大手プラスチック再生業者様で製造されたペレット
使用機械:50t射出成形機
ノークル添加量:3PHR
測定方法:目視による腐食状況の確認
50t射出成形機を使用し、約1,000ショットし、成形機内部の腐食及び成形機の稼動状況を確認する。
<試験フロー>
<結果>
- 左の写真は金型裏部分のエジェクタープレート。ノークル添加なしにおいては900ショットの時点で錆がひどく金型の開閉が出来なくなり、メンテナンスを行った。
- エジェクタープレート以外に、製品面やエジェクターピンも錆がひどくなり、異音の発生やピンが戻らない等の現象が現われた。
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